格子状 壁一面本棚の作り方(その2)素材選びと設計

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作り方は何となく分かったので、なるべくコストを下げつつ、気に入った感じの木材を選ぶ事に。と言っても材木屋は素人お断り感があって何となく怖い&材木屋で買うと、切るのをどこでやれば良いのかが検討つかない(&高そう)ので、素人でも安心なホームセンターへ向かう事に。

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材料選び

ちなみに、今回作りたいの本棚は横2.7m×縦2.4m。
ホームセンターで見たところ、

  • 清く正しい本棚~にあったランバーコア、ベニヤ合板などは2.4mの物は置いて無い。
  • さりとて2段にするとデザイン的になんかいまいち。
  • パイン材は格好いいけど高い。
  • SPF材安い&結構長い物を置いてる&無垢で綺麗。
  • SPFは1x(19mm)、2x(38mm)の2種類がある。ツーバイ材なら丈夫そうだけど重い。

今回の加工方法なら1つ1つの棚板は短いのでワンバイ材でも曲がらない気がする。

→値段も考慮しSPF(1×10 12F / 19 x 235 x 3650mm)が良さそう。
(※SPF材は良く反る(自立しない原因)のできっちりした物を作りたい場合は合板が良いと思います)

設計

壁面の長さ:横2700mm、縦2400mm、奥行きはSPF材の加工無しで使える235mm

ざっくりと、入れたい物の長さを測る。

内容 高さ 奥行き
CD 125 142
文庫 160 120
コミック 210 150
ハードカバー 220 170
マップル 230 160
大人マンガ・ハードカバー 230 160
スピーカー 250 210
雑誌・実用書 320 230
絵本 390 270

この辺を考慮しつつ(最下段に背の高い絵本と雑誌類、最上段にCD類)、組んでから起こす時に天井にツカエて起き上がらない…なんて事が無いように、高さは少し小さめに作り、下駄をはかせることに。表計算ソフトで長さを考えて材料が何枚いるかを計算。これを元に無駄が最小になるように木取り図をざっくり書く。

木取り図ですが1度目はエクセルでやりましたが、2度目ははRectPackerと言うソフト(Windows)を使いました。必要な長さと部材を入れると最適な枚数を出してくれ、木取り図も書いてくれました(2014/11/18追記)。

設計図?

コレをホームセンターのおっちゃんに渡す。白の部分は余り(治具に使う)。

材料取り・板取・木取りソフトのRectPacker

材料取り・板取・木取りソフトのRectPacker

木材の購入&カット

購入)
ホームセンターのあんまり売れてないであろう木の状態はかなり酷い。
今回購入する1×10 12Fは結構な枚数の在庫があったが、その殆どが反っていたり、割れていたりした(=売れ残り?)。清く正しい~では木材屋で買うべしと書かれていたが、良い感じに手にはいるのであれば、確かにそっちの方が良いのかもしれない(でもホームセンターでは持ち込みカットをしてくれないので、そうなるとカット屋さんに行かねばならず… あぁめんどくさい。)

その中でも何とかまともな奴を購入。全く曲がってない&割れてないってのは殆ど無かったため、2種類に別けることにした。

  • 反りや割れが少ない→縦板用
  • 多少反っている→棚板用(どうせカットするので多少曲がってても仕方ないか)

カット)
清く正しい本棚の作り方にはホームセンターのカットなんてありえへんって書いてあったが、まぁなんとかしてくれるだろうと思ったのが間違い。木取り図を渡し、1~2mmの誤差が出ますので許してねと言われて、「ハァ」と言ってカットして貰ったが、基準値から±2mmなので、(当たり前だが)できあがった木材は短いのと長いので4mm近く誤差がある(一番短いのと長いのを比べるともっと差があった)。

写真では分かりにくいが高さはそろっていない

しばらく時間がかかるとの事だったので席を外し、再度取りに行ったら「カットコストを抑えるためにまとめて切っときました♪」みたいなことを言われたが、後日、工程を見てると”まとめる”ってのがかなり適当で、これなら誤差が出るのは当然って感じ。コストって僕のじゃなくて貴方のコストを抑えたのね…

と言うことで、ホームセンターでカットをお願いするのであれば、「面倒でもまとめてカットせず1枚1枚お願いします」と言った方が無難な感じがした。担当者のやる気に左右される気もするので、平日の暇そうなときにお願いすると精度が上がるのかなぁ。

ホームセンターの無料レンタカーを借り、お家に持ってきたの図

その他の材料/合計費用

買った物)

  • 木工ボンド(大)
  • 木ねじ 3.3×40mm 700本(木の真ん中にネジを付けないとダメなので細いのにした)
  • 木工ダボ 10x30mm 100入
  • ダボ用ビット 9.5mm(ダボあけ専用のもあったが、汎用性も考え普通のにした)
  • 蜜蝋 ワックス用(後述)
  • 荏油 ワックス用(後述)
  • L字金具(壁との接合用)

持ってた)

  • インパクトドライバ
  • メジャー
  • ノコギリ
  • 紙ヤスリ
  • さしがね
  • かなづち

板(含カット代)とあわせて、合計費用はだいたい2.5万弱。激安って事は無いが、出せない金額ではない。ちなみにインパクトドライバなどは、ホームセンターで400円前後/日程度でレンタルしていた。持ってなかったら、借りて、一気に穴あけしてしまっても良いのかもしれません。

巨大木工用ボンド:こんなに使わなかった

加工

木材の下処理

下書き)
材料に何処に穴を開けて、どこにひっつけるかを延々と書いていく、非常に面倒な作業。ちなみに、ダボは2ヶ所、ネジは3ヶ所穴をあけることに。

穴に関しては、今回カットして余った木材を使い、下図の様なものを作って(治具と言うらしい)穴の位置を決めていく。急がば回れ。大量に穴あけポイントがあるので作って良かったです。

棚板をのせる方と直接ビスで留める方を交互に間違えずに裏表書く。ここで間違えているとホント悲惨なことにしかならないので、繰り返し確認。下書きさえ終われば後は楽しい作業が待ってます。

穴あけ)
上記の下書きに従いひたすら穴(ダボ用、ネジ用)を開けていく。


ダボに関してはストッパーを買っていないので、ビットにテープを巻いた。

接合

棚板用のダボ穴に木工ボンドを入れてダボを打ち込む。ダボは一定の長さになるよう、下の様な治具を作ってトンカチでたたいた。はみ出した木工ボンドは水を付けたぞうきんで拭く。



接合部に木工ボンドを塗り、直角になっていることを確かめながらひたすらビスうち。どんどん形になって行き楽しい!はみ出した木工ボンドは水を付けたぞうきんで拭く。


 
延々と繰り返すと、それっぽくなってきた。これを沢山作ります。

塗装

接合部にボンドを塗らないといけない関係で本当は全部組み上がってから塗るらしいのだが、本棚の大きさから考えて、ちょっとしんどそうだったので先に塗ることにした。塗ったのは自作の蜜蝋ワックス。作り方は次項。

左:ワックス済み。右:未ワックス。

その3へ続く

壁一面本棚の作り方(その1) 組み立て方法
壁一面本棚の作り方(その2) 素材選びと設計
壁一面本棚の作り方(その3) 蜜蝋ワックス&完成

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