生理ちゃんボタンとうんこボタンを作った話(Amazon Dash Button)

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はじめに

我が家では、

  • 子供が便秘気味で油断すると出ない→しばらく出ないと痛みが怖く できない→ますます出ない→最終的に泣きながらするの悪循環で、ほんとかわいそう。
  • 妻が(夫から見ると)不定期に機嫌が悪くなったり、急に生理ちゃんがやってきて予定があれこれ大変になることがある。

などの問題がありました。

このあたりの家族の健康を「Amazon Dashボタンを使ったら少しましになったよ」と言う話です(家族の許可はとってから書いています)。

Amazon Dash Button ?

Amazon商品の注文をワンボタンでできる便利なボタンで、押した時にしか通信しないので電池も凄く持ちます。常時500円で販売されており、初回注文時に商品が500円値引きされるのでボタンそのものは実質無料。Prime Dayなどでは100~250円で販売されていました。

  • Amazon Dash Button 公式 (食品から日用品まで いつの間にか130種類以上あった)
    https://amzn.to/2qjS1B1

そのままボタンを押すとラベルに書かれた商品が届くのですが、これをハックすると(反応速度が少し遅い)Wifiリモコン的に使えます。dashボタンのハックはボタンが出た当初から色んな方がされていて、この手の記事も何度も見たよ(何を今更…)という方も多いかもしれません。

セールの時に100円で買ったボタン達

で、健康管理です。この手のジャンルはスマホのアプリも多数出ていますし、最近ではamazon echoやgoogle homeなどのスマートスピーカーにやらせている方も多いと思いますが、今でも「押せば良いだけ」と言うUIは1週間に1、2回や1ヶ月に1回だけしかしないタスクには単純で使いやすいです。

メリット

  • 単純で誰にでも使え、誤認識、キーワードを忘れるなどのイライラがない(対スマートスピーカー)
  • スマホを探す→電源ON→アプリ選択→機能選択などの手間がかからない(対アプリ)

デメリット

  • 探す手間がかかる(場所を固定しておかないと無くす)
  • 自分で作らないと使えない

生理ちゃんボタン?

月に1度押すと、夫婦で共有しているGoogleカレンダー(閲覧はジョルテ)に開始日、排卵予定日、次回予定日が登録され、家庭内のSlackに通知されます。

このジャンルはスマホの専用アプリが多数出ており、妻も試しに使っていたようですが、

  • カレンダーアプリが2個(普段使いと健康管理用)になる
  • 専用アプリは やたらと通知が来て面倒
  • しかし、単にgoogleカレンダーに登録するだけでは次回予定日などが出ない
  • 夫婦間で情報がライトに共有できない

と言う問題がありました。今回のものは、普段使っているGoogleカレンダーなのでそのあたりが解消されています。

周期計算はそれまでの周期の平均値、排卵予定日は次回予定日の14日前(オギノ式)から計算しているため、それなりに周期が安定してる方でないと使えませんが、我が家では半年ほど非常に良い感じで使用できています。

こんな感じで、経過日数、排卵予定日、次回生理予定日がカレンダーに登録され、夫婦でライトに共有できる

周期がそれなりに安定している場合はパートナーに排卵予定日が共有されているため、”ゆるい妊活”とかにも使えるのかなぁとも思います。

また、なんか今日は(特に原因が思いつかないのに)妻の機嫌が悪い/ネガティブ発言が多いなぁと感じたときもカレンダーを見て「ココは事を荒らげずにやり過ごそう」と無用な争いを避けることができます。

生理ちゃんボタンは生理用品入れに入れっぱなしになっています

当初は単にカレンダーに登録するだけのボタンだったのですが、妻がオモコロで連載してる小山 健さんの「ツキイチ!生理ちゃん」が大好きなので、Slackの通知には生理ちゃんがランダムでやってくるようにしました。

月替りでランダムな生理ちゃんがやって来てくれることで、「単に嫌だった生理」が「生理ちゃん来ちゃったなら仕方ないか」と若干心安らかに生理を受け入れるようになったとの事です。コンテンツの力は素晴らしい。

家庭内Slackに月1度届く 生理ちゃんの様子

うんこボタン

やっていることは上記と同じです。ボタンを押すと前回からの経過日数をGoogleカレンダーに登録し、家庭内Slackに通知します。また、毎朝チェックし4日以上出ていなかったらRaspberryPiで朝の予定をしゃべる時に「出ていないよ」と話すようになっています。

こんな感じでトイレに固定しています。

朝の予定を喋らせたり、家庭内Slackへ通知したりする方法は下記の記事をご参照下さい。

もちろんこちらは「ボタンを押したら便秘が改善される」と言うわけではないのですが、しばらく出ていない場合 意識的に食事を変えたり、朝「そろそろ怪しいので帰ったらゆっくり時間をかけてしてねー」と伝えることができます。

こんな感じで、前回からの経過日数がカレンダーに記録される。

当初は便秘解消用に食物繊維粉やヨーグルト飲料を続けて飲むなど、朝ごはんを定期的に変えていた時期があったのですが、どれが子供に効果があったかが定量的に分かり 良かったです(結局「グラノーラを食べる」が一番良い感じだった)。

このボタンは1年近く使っているのですが、電池交換(できませんが)も無く非常に安定して使えています。そして現在では、便秘問題はほぼ解消されました(嬉しい!)。

先日ESP-WROOM-02を使ったLINEグループやウェブアプリに記録する同様のボタンがクラウドファンディングで達成されたと言うニュースを見ましたが、「単機能のボタンを押して何か記録する」と言うのは、スマホの電源入れるのが面倒な方や、IT的なものが得意でないお年寄りや字が読めない子供などに有効で、アイデア次第で色んな使い方もでき良い感じです。

技術的な話

ちょっと自分で作ってみようかなぁと思った方向けの話。nodejsとか出ていますが、そんなの触ったこと無い方でも頑張れば何とかなるのでは無いかなと思います。

まず、LAN側にdashボタンの通知を受けるサーバーが必要になります。RaspberryPiにやらせてる方が多く、私もそうしてます。nodejs+node-dash-buttonと言うモジュールでやっていますが、多くの情報があるのでここではリンクと、使用しているソースを載せておきます(画像データなどは入っていないのでご自分で用意してください)。

今なら100均のBluetoothボタンや、上記のようにESP8266やESP32などの安価なマイコンでも同様のことができる気がします。

slackへ通知したり、RaspberryPiに喋らせたりはこちらの記事。

ちなみに平均を求めるための過去データはgoogleカレンダーの内容欄にシリアライズして入れてあります。月に1データなのでまぁ大丈夫でしょう…

生理・予定日、うんこ日をgoogleカレンダーに追加するソースコード

この記事で使ってる、Googleカレンダーにあれこれするソースコード(php)を共有しておきます。

最後に

1日に何度も記録する系は(周囲の雑音が無ければ)今なら両手がふさがっていても使え、物理的な何かを探さなくても良いスマートスピーカーの方が便利(google homeはホント良い子に日本語を聞いてくれ、私も1日一度の「薬飲んだ?」の記録はこちらでやっています)ですが、「シンプルなワイアレス物理ボタン」はこれはこれで使いやすいです。

リモコンのように無くさなければ、小さくて発声すらしなくても良く「ボタンを押すだけで記録」は他のことにも応用が効きそうです。

健康問題は各個人のプライバシー的なあれもありますが、家庭内でそのあたりがオープンな関係であれば、試してみるとあなたの技術が家庭に還元され みんなハッピーになれるのでは無いかなぁと感じました。

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