dd-wrtを使って、1台の古い無線LANルーターで2つの異なるネットワーク(&SSID)を作る方法。
やりたいこと
お客さんがインターネット使いたいなぁと無線LAN機器を持って来た(guestとする)けど、普段使っているLAN(homeとする)にはいくつかのネットワーク機器(NAS,PCなど)がつながっており、こちらのネットワークは見せたくない。
最近の無線LANルーターには「ゲストポート」や「ゲストネットワーク」って名前でそんな機能が備わっていますが、お使いのルーターがメルコ製なら古いルーターでもカスタムROMを入れるとこれが可能になります。古いDS(DSはWEP/homeはWPA)をつなげる時にも役立ちます。
カスタムROM
オープンソースの無線LANファームウェアってのがあります。名前はdd-wrtu。非常に多機能ですが、ここでは詳細は控えます。ググってください。https://www.dd-wrt.com/
参考URL
- http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/Multiple_WLANs
- http://www.ciscopress.com/articles/article.asp?p=1730493
機器
Buffalo WHR-G300N
安いルーター代表格。2,000円切ってました。
DD-WRT version
DD-WRT v24-sp2 (12/09/11) std
最新バージョンを入れればOKかと言うと、そうでも無いみたい。
バージョンによる癖があるようです。最新情報はググってみてください。
手順
- オリジナルROMで問題なく接続できることを確かめる(home)
- カスタムROM(dd-wrt)に入れ替え(元には戻りません)
- カスタムROMで問題なく接続できることを確かめる(home)
- guest用無線LAN仮想インターフェス追加→設定(再起動)
- guest用無線LAN仮想インターフェスパスワードSSID設定→設定(再起動)
- Bridgeを増やす→設定(再起動)
- Bridgeを割り当てる→設定(再起動)
- DHCP Serverの設定→設定(再起動)
- 確認(home,guest)
設定方法
カスタムROMに入れ替える
http://www.dd-wrt.com/site/support/router-database
ココで、お使いのルーターの機種名を入れ、出てくるWikiの手順に従います。
これで正常にルーターとして使える設定をします(ココでは省略)。
guest用無線LAN仮想インターフェス追加
無線LAN→基本を選択し、無線LAN仮想インターフェース設定を画像のように追加します。
IPアドレスは現在使用しているセグメント(home)は外してください。終わったら設定を押します。
しばらくすると再起動するはずです。
Bridgeを増やす
基本→ネットワークを選択し、BridgingのBridgeの作成を選び画像のようにします(br1)。
終わったら設定を押します。しばらくすると再起動するはずです。
Bridgeを割り当てる
br1をath0.1(名前はルーターにより異なる)に割り当てます。しばらくすると再起動するはずです。
再起動すると現在のBridgeが画像のように変わります。
DHCP Serverの設定
下部を画像のようにします。
終わったら設定を押します。しばらくすると再起動するはずです。
とりあえずつなげてみる
2つのSSIDが見えていれば、一山越えてます。
guest用のSSIDに接続し、IPアドレスが割り当てられ、インターネットにでれれば成功です。
ちなみに私は、SSID→接続OK、IPアドレス割当→NGの状態になりましたが、下記のように、
・IPアドレスの割り当てにDNSMasqを使用
・DNSの割り当てにDNSMasqを使用
・DHCP-Authoritative
の3つにチェックを入れた後、再起動したら、無事IPを受け取れました。
ダメだったら
とりあえず、コツコツ設定→再起動を一手順づつやってみると良い気がします。
dd-wrtのバージョンにより設定項目が異なるのでネット上の情報は(これも含め)あんまり役に立ちませんでした。
残念ながら、コレに関して詳しいわけでは無いので、質問にはお答えできません。予めご了承下さい。
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